学校長挨拶

 青森県立七戸高等学校は、青森県上北郡七戸町にある総合学科の高校です。新幹線の七戸十和田駅から4kmほど南の舘野地区に位置します。
 大正15年(1926年・昭和元年)、七戸城址(通称柏葉城・現柏葉公園)の一角に開校された七戸町立実科高等女学校が前身であり、戦後の学制改革を経て昭和23年(1948年)に「青森県立七戸高等学校」と改称され今日に至ります。その後、幾度かの学科再編を経て、平成8年(1996年)には、県内初となる「総合学科」を開設し、令和3年(2021年)10月には、七戸町により県内初となる「七戸公営柏葉塾」を開設するなど、地域の多様な要望に応える教育機関として多様な教育活動を実践してまいりました。今年度は創立99年目を迎え、これまでに約16,000人の卒業生がこの学び舎から巣立ち、社会で活躍しております。
 本校は、総合学科の特徴を生かし、「心豊かな人間の育成」、「社会に貢献できる人間の育成」、「未来を創造する逞しい人間の育成」を目標として、1年次は共通科目、2年次からは人文科学・自然科学・情報ビジネス・福祉健康という4つの専門科目群(系列)を設置し、卒業後の進路に対応するカリキュラムを編成しています。また、令和3年度からは卒業するまでに身に付けるべき資質・能力を5つにまとめ、グラデュエーションポリシー(柏葉プライド)として位置づけました。そして、令和5年度に、スクールミッション及びスクールポリシー(グラデュエーションポリシー・カリキュラムポリシー・アドミッションポリシー)をまとめたグランドデザインを作成し、七戸高校の目指すものとして明確にいたしました。
 さらに、地元七戸町はもとより、上北地域の方々や卒業生の皆様の温かいご支援とご協力に支えられ、七戸秋祭りでの全校生徒による「トラジョ・サンバ」の演舞をはじめ、保育園・幼稚園との実習・交流、福祉施設での実習、ボランティア等の地域貢献活動を含め、多彩な教育活動を展開しています。
 今春の卒業生も、国公立・私立の大学・短期大学や専門学校等への進学、国家・地方公務員や民間企業など自分が目指した職業への就職など、全ての生徒が希望とする進路を達成することができました。
 令和6年度は、4月8日に新入生102名を迎え、100周年に向けて新たな歴史をスタートしました。入学式において緊張しながらも、呼名に対する溌剌とした返事や凛とした姿に、彼らの輝かしい未来への期待が膨らみます。
 今後とも、創立以来の『敬愛・勤勉・創造』の校訓と校章が象徴する三枚の柏の葉の三つの精神「真理の勝利」・「生命の尊重」・「農業(産業)の発展」のもと、「夢実現!羽撃け七高生!!」を合言葉に、地域との連携を図りながら、職員一丸となって生徒一人一人の進路の実現に取り組むとともに、次代を担う人材の育成に努めてまいります。
 何とぞご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
  令和6年4月

青森県立七戸高等学校
校長 高橋美和子